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相談前の状況

　ご高齢の男性から、「自分に配偶者も子どももおらず、亡くなった後の財産がどのように承継されるのか心配」
とのご相談をいただきました。親交のあった親族としては姪がいるものの、法律上の相続関係がどうなるのか分
からず、財産を公益団体である赤十字に寄付することも検討されていました。

相談後の結果

　ご意向を丁寧に伺い、財産の一部を公益団体へ寄付し、残りを特定の親族である姪へ確実に承継させる方法と
して、公正証書遺言の作成をご提案しました。
　遺言内容の整理、文案の作成、必要書類の確認、日程調整などのサポートを行い、公証役場にて無事に公正証
書遺言が完成しました。これにより、ご本人の希望どおりの財産承継が確実に実現できる体制が整いました。

みたか相続遺言相談プラザからのコメント

　配偶者や子どもがいない場合、法定相続の仕組みは複雑になることが多く、「自分の想いどおりに財産を引き
継げるのか」と不安を感じられる方は少なくありません。遺言書を適切に作成しておくことで、ご本人の意思を
明確に示せるだけでなく、残された親族間の負担や混乱を避けることにもつながります。
　今回のように公益団体への寄付を組み合わせることも可能であり、生前の想いを形にする有効な手段となりま
す。将来の相続に関して気になる点がある場合は、早めに相談し、適切な準備を進めておくことをおすすめしま
す。

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